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大腸がん

大腸がん

大腸がんは大腸粘膜に発生する上皮性の悪性腫瘍です。多くは腺腫(ポリープ)から段階的に進展するタイプで、 検診での早期発見適切な内視鏡・外科・薬物治療により予後の改善が期待できます。
日本の指針では便潜血検査(免疫法)が対策型検診として推奨され、陽性時は全大腸内視鏡で精密検査を行います。

まずはここだけ押さえればOK

  • 多くはポリープ(腺腫)→がんの段階を踏む。
  • 検診は便潜血(FIT)が基本。陽性なら必ず大腸内視鏡
  • 早期なら内視鏡切除で根治できる場合がある。
  • 進行例は手術+補助化学療法、直腸がんは放射線併用も。
  • 治療後は再発監視と内視鏡フォローが重要。

疾患概要

  • 大腸粘膜から生じ、深さと転移で病期が決まる。
  • 粘膜内〜浅いSMなら内視鏡治療で根治が期待。
  • 筋層以深では手術中心+必要に応じ薬物/放射線
ポイント

多くの大腸がんは腺腫→がん(adenoma–carcinoma sequence)をたどります。ポリープ段階での切除が予防に有効です。

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大腸がんは粘膜から発生して粘膜下層→固有筋層→漿膜外へ浸潤します。 早期がん(Tis〜浅いSM)では内視鏡的一括切除が根治となる場合があり、 進行がんでは手術+補助化学療法、直腸がんでは放射線治療を加えた集学的治療が検討されます。

リスク因子と予防

  • リスク↑:喫煙・飲酒・肥満・加工肉/赤身肉過多・家族歴
  • リスク↓:運動・適正体重・食物繊維/カルシウム
  • 腫瘍性ポリープは切除+フォローが重要。
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  • 上昇因子:喫煙、飲酒、肥満、加工肉の多量摂取、赤身肉の過剰摂取、家族歴・遺伝性腫瘍症候群
  • 低下因子:運動習慣、適正体重、食物繊維・カルシウムなどを含むバランスの良い食事
  • 加工肉は発がん性(IARC Group 1)、赤身肉はおそらく発がん性(Group 2A)。
  • 腺腫・SSA/Pなど腫瘍性ポリープを適切に切除し、指示に沿って内視鏡フォローを行うことが大切です。

検診

  • 対策型検診はFIT 1年ごと/2日法が基本。
  • 陽性なら再検ではなく全大腸内視鏡
  • CEAなど腫瘍マーカーは検診目的では推奨されない
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  • 対策型検診は免疫便潜血検査(FIT)が推奨グレードA。1年ごと/2日法が有効とされています。
  • 陽性時は全大腸内視鏡などの精密検査へ進みます。
  • 腫瘍マーカー(CEA等)は検診目的では推奨されません
  • 任意型(自費等)で一次から内視鏡を選ぶ場合の間隔は個別判断です。

主な症状

  • 便潜血陽性
  • 血便・黒色便
  • 便通異常(下痢・便秘・細い便)
  • 腹痛・腹部膨満
  • 体重減少・貧血・だるさ

早期は無症状のことも少なくありません。検診の継続が重要です。

検査・診断と病期評価

  • 確定は大腸内視鏡+生検/切除病理
  • 進展度は胸腹骨盤CTでTNM評価。
  • CEAは治療/再発監視の補助
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  • 大腸内視鏡:位置・大きさ・形態・表面所見を確認し、生検や内視鏡切除を行います。
  • CT(胸腹骨盤)等でTNM評価。直腸がんではMRI/EUSが参考になります。
  • 病理:組織型・深達度・脈管侵襲・断端などで追加治療やサーベイランス間隔を決定。
  • CEA等は治療効果判定・再発監視の補助として用います。

病期(ステージ)

  • TNMで決定。治療は病期と全身状態で個別化
  • Stage 0–I:内視鏡/手術で根治
  • Stage II–III:手術+補助化学療法
  • Stage IV:全身薬物療法+切除可能なら集学的
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UICC TNM分類に基づき、T・N・Mで病期を決定します。

  • Stage 0〜I:粘膜内〜浅い粘膜下。内視鏡切除または手術で根治が期待。
  • Stage II〜III:筋層以深またはリンパ節転移あり。手術+補助化学療法を検討。
  • Stage IV:遠隔転移あり。全身薬物療法、切除可能例では転移巣切除も検討。

治療(病期別の概略)

  • 早期:EMR/ESDで一括切除、病理で追加手術を判断。
  • 結腸:手術が基本+病期により補助化学療法。
  • 直腸:放射線併用や側方郭清を含め検討。
  • 転移:化学療法/分子標的/免疫+切除可能なら集学的。
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早期がん(内視鏡治療の適応)

  • EMR/ESD等で一括切除を目指します。
  • 病理で高リスク所見があれば追加腸切除(リンパ節郭清)が必要となることがあります。

進行がん(手術・薬物・放射線)

  • 結腸がん:腸切除+リンパ節郭清が標準。病期により補助化学療法。
  • 直腸がん:術前/術後化学放射線療法、側方郭清などを検討。
  • 転移例:全身化学療法、分子標的薬、切除可能例では転移巣切除を含め集学的に判断。

治療はガイドラインと個別状況(年齢・併存症・腫瘍所見・希望)を総合して決定します。

術後フォロー・再発サーベイランス

  • 診察・画像・CEAを病期に応じた間隔で監視
  • 内視鏡再検は病理や切除状況で個別設定
  • 症状があれば予定を待たず受診
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  • 病期と切除所見に基づき、診察・画像検査・CEA測定を定期的に行います。
  • 大腸内視鏡の再検間隔は、最終病理、切除の完全性、前処置の質を踏まえ個別に設定します。
  • 血便・腹痛・体重減少など新たな症状があれば早めに受診してください。

当院の方針・連携

  • FIT陽性や症状のある方は速やかに内視鏡を調整
  • 可能な範囲でその場で診断→当日切除
  • 高リスク/進行疑いは専門施設へ迅速紹介
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  • 便潜血陽性や症状のある方には、可能な範囲で速やかに大腸内視鏡を調整します。
  • 内視鏡でリアルタイム診断し、適応があれば当日切除まで実施します(抗血栓薬など背景により調整)。
  • 広範病変・深部浸潤疑い・全身治療を要するケースでは適切な医療機関へ迅速紹介します。

参考情報

  • 大腸がんはポリープ段階での切除が有効な予防策です。
  • FIT陽性=要精査。再検ではなく全大腸内視鏡が基本です。
  • 治療は病期・全身状態・併存疾患・希望で個別化されます。

よくあるご質問

腫瘍マーカー(CEA)で早期発見はできますか?

いいえ。CEAは早期発見目的では有効ではありません。検診は便潜血を継続し、陽性時は内視鏡が基本です。

便潜血が陽性でした。もう一度便検査をした方が良い?

再検よりも全大腸内視鏡による精密検査が推奨です。放置せずご相談ください。

小さいポリープは放置できますか?

腺腫・SSA/Pなど腫瘍性ポリープは切除が基本です。形態・場所・背景を踏まえて医師が判断します。

手術や抗がん剤が必要か不安です

病期と病理所見で決まります。早期なら内視鏡治療のみで完結することも多いので、一緒に最適な方針を整理します。

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