大腸ポリープ
大腸ポリープ
大腸ポリープは粘膜の隆起性病変の総称で、なかには将来がんになるタイプ(腫瘍性)が含まれます。
正確な診断には知識・経験・高性能スコープが重要で、所見に基づきその場で治療または専門連携へとつなげます。
まずはここだけ押さえればOK
- ポリープの一部は将来の大腸がんの原因になる。
- 腺腫・SSA/Pなど腫瘍性は切除が基本。
- 大腸内視鏡は診断と治療を同時にできる検査。
- 切除方法は大きさ・形・悪性疑いで選ぶ。
- 切除後は病理結果に応じて次回の内視鏡時期を決める。
疾患概要
- 「ポリープ」は大腸粘膜の隆起をまとめた呼び方。
- 大腸では上皮性(粘膜由来)と非上皮性に分類。
- 上皮性のうち腫瘍性はがん化リスクがある。
腺腫・SSA/Pなど腫瘍性ポリープは切除が基本。将来の大腸がん予防に大きく寄与します。
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上皮性は腫瘍性(腺腫・SSA/P・早期癌など)と非腫瘍性(過形成・炎症性・過誤腫など)に分けます。 形(有茎/無茎/平坦)や表面微細模様を総合して治療方針を決定します。
分類(上皮性/非上皮性)
- 上皮性(腫瘍性):腺腫、SSA/P、早期癌など。
- 上皮性(非腫瘍性):過形成、炎症性、過誤腫性など。
- 非上皮性:脂肪腫、GIST、カルチノイド様病変など(頻度低)。
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- 評価はNBI/色素・拡大観察で微細血管やpit/patternを確認します。
- 形態(有茎・亜有茎・無茎)や部位で切除手技が変わります。
大腸がんとの関係
- 多くの大腸がんは腺腫→がん化(adenoma–carcinoma sequence)を通る。
- よって適切な時期のポリープ切除はがん予防になる。
大きい・陥凹を伴う・硬さがある等では高異型度や癌合併の可能性が上がり、慎重な評価が必要です。
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一部にはde novo癌(正常粘膜から直接生じる)もあり、100%の予防は困難ですが、 それでもポリープ切除は大腸がんを減らす最重要対策です。
検査・診断
- 診断の基本は大腸内視鏡。
- 見つけたらその場で切除まで行えるのが強み。
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- 病変の位置・大きさ・形・表面性状を評価。
- NBIなどの画像強調で良悪性の目安を判断。
- 切除標本の病理で組織型・深達度・脈管侵襲を確認し、追加治療や次回時期を決めます。
- 必要時は再局在化のためマーキング(タトゥー)を行います。
- 抗血栓薬は主治医と調整して中止/継続を決定します。
治療(内視鏡切除)
- 切除法はサイズ・形・悪性疑いで選択。
- 深部浸潤が疑わしい場合は無理に切らず専門施設へ。
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主な手技
- コールドスネア(CSP):小径腺腫に。通電せず切除し遅発出血が少ない。
- スネアポリペクトミー:有茎・亜有茎に。
- EMR:平坦/無茎の腫瘍性に広く使用。
- ESD:一括切除が必要な広範病変・瘢痕合併で選択。
手技選択の考え方
- 病変因子+患者背景(抗血栓薬、年齢、併存疾患)で総合判断。
- 出血・穿孔は低頻度だがゼロではなく、予防と迅速対応を徹底。
前処置・安全対策
- 下剤・食事制限で腸をきれいにすることが最重要。
- 鎮静は必要に応じて行い、安全監視を徹底します。
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- 前処置が不十分だと見落とし・治療困難の原因になります。
- 出血・穿孔・遅発出血など稀なリスクを事前説明します。
- 抗血栓薬は中止/継続/橋渡しを個別決定します。
再発予防・サーベイランス
- 次回内視鏡は最終病理と個数/サイズで個別設定。
- 新規血便・体重減少などは時期を待たず早めに受診。
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- 病理(組織型・断端・深達度・個数)に応じて1〜数年単位で決定します。
- 禁煙・節酒・標準体重・運動・食物繊維摂取は再発抑制に有効です。
よくあるご質問
小さいポリープは放置しても良い?
腺腫・SSA/Pなど腫瘍性であれば切除が基本です。サイズや形、背景を踏まえ医師が個別判断します。
当日切除は可能?
多くは可能です。ただし抗血栓薬内服、前処置不十分、深部浸潤疑いなどでは、日程再調整や専門紹介を優先します。
切除後はいつ受診?次回はいつ?
最終病理結果が出た段階で、再発予防計画と次回内視鏡の時期をご説明します(個別設定)。
痛みや出血の心配は?
処置中の痛みは通常軽度です。出血・穿孔は低頻度ですがゼロではないため、当日は安静と食事指示を守ってください。
